あきめもログ

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就活中「自分らしさ」って何?と苦しくなってる人に読んでほしい『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』の紹介【書評】

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こんにちは、あきめもです。



今回は、『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』を就活中に読んで心が救われたので、その内容をレビューします。

 

この本は、自分らしさとは、目の前のことに夢中になって没頭してできた成果ににじみでるものであって、最初っから「自分らしい」仕事や生き方、ファッション、住む場所にとらわれてたら不自由だよ、心は無限で自由だよ、と教えてくれました。

 

「自分らしさ」を捨てて、可能性を広げるためのヒントがたくさん詰まった本書。

 

こんな人におすすめの本です。

  • 「自分らしさ」とは何か考えるのがしんどくなった人
  • 今取り組んでいるものに行き詰まり感がある人
  • 新しいチャレンジを始めたい人

 

 



『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』内容

 

著者は松浦 弥太郎さん

 

「くらしのきほん」主宰 / エッセイスト

2006年から「暮しの手帖」編集長を9年間務め、2015年4月から勤めたクックパッド(株)を経て、2017年より新たな挑戦を始める。 

「正直、親切、笑顔、今日もていねいに」を信条とし、暮らしや仕事における、たのしさや豊かさ、学びについての執筆や活動を続ける。著書多数。雑誌連載、ラジオ出演、講演会を行う。中目黒のセレクトブックストア「COW BOOKS」代表でもある。

 

 

暮らしの手帖編集長から、真逆のIT業界「クックパッド」に転職し、また新たな挑戦をし続ける方。

 

松浦さんの本には、ご自身が信条としている「正直、親切、笑顔、今日もていねいに」の考えが細部まで滲み出ていて、読後ごみの捨て方ひとつも心を配ろうと背中をしゃんと伸ばしてくれる内容が多いです。

 

なんで読んだのか

 

就活中の自己分析で「自分らしさ」とは何かを考えても

考えれば考えるほど面接で堂々と言えるほどの言語化ができず、もやもやしていたところに本屋さんで出会ったことがきっかけで読みました。

 

就活中、「自分らしく」働ける場所を探すために「自分らしさ」を追求せねばいかんとギュウギュウに思い詰めていたので、タイトルにある"「自分らしさ」はいらない"に驚いたのです。しかも、著者が松浦さん。

 

個人的な感想ですが、松浦さんは信条も生き方も、自分らしさを徹底しているイメージがありました。

 

しかし本書を読んでから、自分らしさとは目の前のことに夢中になり、没頭し、取り組んだ末の結果論であると知りました。

 

「そっか、最初から自分らしさにとらわれて取り組むのって窮屈やな」

自分らしさを軸に考えることがちっぽけで不自由なことだと感じて、肩の力がスッと抜けたのを覚えています。

 

本書の内容

 

何かを始めたいなら、『自分らしさ』など捨てた方がいい。

 

本書では一貫して「自分らしさ」にとらわれずに「今」目の前のことを心を使って取り組むコツと考え方を説いています、

 

「個性を大切にして、自分らしくありたい」と言う思いは美しい呪縛みたいなもので、必要以上に人を力ませます。

力むことと、一生懸命になることは違います。

肩に力が入った状態で、すてきなことはできません。いい仕事も、美味しい料理も、すこやかな人間関係も、かたちにならないのではないでしょうか。

何もしないうちから「自分らしくやろう」と思った時点で不自由になり、結局、なにもできなくなってしまいます。

 

 

プライドとこだわりを捨てて、まっさらな初心者になってみたり、

自分がなにがしたいかよりも、「相手に役に立つこと」はなにか考えて行動するなど、一度自分らしいかどうかの考えが入り込まない状況で一生懸命何かに取り組む時間を作ってみようと勧めています。



『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』から真似したい3つのこと

 

本書を読んで、これやってみよう!と思った点は多かったのですが、就活中に試して良かったことを3つ紹介します。

 

1、心を使って自分の頭の枠を超えた想像をしてみよう

 

大いに想像しましょう。どんな生活がしたいか、どんな気持ちでいたいか、どんな態度で他人へ接したいか、どんな暮らしをしたいか…

可能か不可能かは関係なく、ひたすらにワクワクする想像をするのです。

 

本書では、

「ヤンキー・スタジアムのグラウンドで、いつか一流選手としてプレイする」

という妄想が例に出されています、

 

普通の大人が考えたら、野球が好きだとしても才能やトレーニングの過酷さ、運の良さ、年齢の制限などで「不可能」だと切り捨ててしまいそうなこと。

 

著者は、「不可能」と言うのは頭で考えているからだといいます。

 

心を使えば、少なくとも想像はできると。例え大阪のマクドでポテトを食べている合間でも、想像の世界では夏のニューヨークヤンキー・スタジアムで観客の大歓声と熱気に包まれマウントに立つことが可能です。

 

私はこの教えを読んで、その場で想像してみました。

 

好きな本に囲まれて、美味しいコーヒーを飲みながら、ゆったりとしたジャズがBGMで着ている服は大好きなMHL.のワンピース。ヨギボーに身を預けて時間を忘れてとことん読書を楽しむ。

 

上記の妄想はすぐにできてしまう規模の妄想ですが、自分が本当に心地いいなワクワクするな、と思えることが大事だと思います。

 

就活でやらねばいけないことにすり減った心がゆったりと伸びをして栄養補給されたような気がしました。



2、一瞬で慣れよう

就活中って初めて会う人、初めての場所、初めて話す内容を話すなど、「初めて」のオンパレードですよね。

 

松浦さんは、「その状況、その環境、その場所に、すぐに慣れること」に取り組んでいるそうです。

 

その理由は、変化のスピードに対応するため。

 

時間をかけて馴染んでいくのではなく、スタートしてすぐに自ら慣れようとすれば、世の中の変化や人の求めるものが理解できたりします。

 

松浦さんは、紙の出版業界からIT業界に移った頃。いろんな人にこう聞かれたそうです。

「松浦さん、入社3ヶ月目ですね。そろそろ慣れましたか?」

 

聞く側の気持ちはよくわかります。全くの異業職、違う職場に新たなメンバー。働き方がガラッと大きく変わるでしょうし、慣れるまで時間がかかるのが当然です。

 

しかし、松浦さんは新しい職場に一歩踏み入れた瞬間から慣れていた、といいます。

 

  • わからないことを「わからない」と素直に言うこと
  • 「自分のキャリアはこうだ、こんなことをやってきた」と言う経験を盾にしないこと
  • 君たちとは違うんだみたいなプライドを捨てること
  • 自分らしさを捨てて何者でもない自分になること

 

そんなふうにプライドを捨てて、素直でまっさらな自分になればいろいろなことを受け入れいろんなことを猛スピードで学ぶことができます。

 

私は就活で新しい場所、新しい人に出会ったときに緊張してしまって面接の受け答えがタドタドしくなってしまうことがたくさんありました。ただただ焦ってばかりで終わってから自己嫌悪になってしまうことも…。

 

ですが、「一瞬でこの場に慣れよう」と心の中でつぶやいてから就活に臨むようになってからは、肩の力が抜けて、受け答えや面接官の表情、態度などをゆっくりとみる余裕が生まれ、質問や発言もすらすら話せるようになりました。




3、行き詰まったら「はじめて」に挑戦しよう

 

就活は自分らしさとは何かを自問自答しながら、出口が見えないトンネルを歩き続けるようなものでした。

 

面接して、エントリーシート書いて、応募して…の繰り返しをしているうちに行き詰まった感覚がやってきます。

そんな時は、思い切ってやったことがないことに挑戦してみましょう。

 

松浦さんは、Web業界に入ってしばらくたち、なにもわからない状態から知識がついて専門的な話についていけるようになってきた頃、頭ばかりで考え始め行き詰まった感覚になったそうです。そのとき、やったことが「ボルダリング」。

 

何もわからない、自分ではどうにもできない。ただ受け身になって教えてもらい、未知なることをスポンジのように「吸収して、動いてみる。

(中略)無心に登っていると、頭も心もリセットされる気がしました。

 

大学3年の11月から始めた就活で翌年の2月まで色々と頑張ってみましたが、一度も内定は出ず。一度この悪循環をリセットしよう、と松浦さんに倣って新しいことにチャレンジしてみました。

 

私が挑戦したのは2つです。

桜の時期に手ぶらで出掛けて、カメラボランティアをする

海外でやったことないスポーツの資格をとってみる

 

一つ目はやろうと思えばいつでもできます。(コロナ禍で今は難しいですが)

観光地などに出かけて行って、自撮りで記念撮影をしようとしている人や、撮影してくれる人をキョロキョロ探している人を見かけたら

「もし良ければ撮りましょうか」と提案する。だけ。

 

話しかけるのも写真を撮るのも緊張しますが、撮ってもらって嬉しそうな顔を見れます。あと、就活で自己肯定感が地に落ちていたのが、少しは世の中に貢献できたような気がして心が軽くなりました。

 

二つ目は、家族のススメで日本から離れ、フィリピンセブ島で一ヶ月ほど、乗馬のレッスンを受けてきました。

ある意味特殊な経験ですが、乗馬でなくても陶芸やテニス、ホットヨガ体験でも、なんでもいいと思います。

 

今までやってきたことがないものに飛び込んでみて「なんもできんけど、少なからずちょっとはできるようになった!」と実感が持てれば小さな自信と「どこで何をしても大丈夫」だという安心感を得ることができます。





おわりに 自分らしさを捨てて自由になろう

 

「自分らしく生きよう」

「自分らしさを大切に」

「自分らしさを見失わずにいたい」

 

就活中は、私は上記の考えで頭がいっぱいでした。とはいっても、自分らしさとは何か、考えれば考えるほど根拠も自信がないものです。

 

本書では、過去の成功体験やプライドなどを捨てて、「自分らしさ」にとらわれず目の前のことに没頭する楽しさと軽やかさを教えてくれました。

 

自分らしさとは結果論だから、今置かれている環境とやるべきことにひとまず楽しんで取り組んでみる。そうすると自然と自分らしさが滲んでくるものじゃないでしょうか。


自己分析で悩んでいる就活生や、生活の行き詰まりを感じている方にぜひ読んでほしい一冊です。