あきめもログ

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身長147センチ・一重でスタイル良くなくても垢抜けたい!可愛くなりたい!そんな思いで美容、ダイエット、おしゃれを模索。実験して効果あったものをシェアしてます。

【ネタバレ考察】ジブリ最新作「君たちはどう生きるか」の初見感想

こんにちは

宮﨑駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を見てきました。

ネタバレ感想の記事です。

 

考察・インタビューなどを調べる前の鑑賞後の感想


正直展開がぶつぶつ切りでよくわからんまま終わった!!
一番印象的だったのは、食欲そそられる描写で評判高い
ジブリ飯ではじめて主人公が「まずい」と発言するご飯が出されていたこと。

戦時中やししょうがないか〜って思っていたら
下の世界で眞人の母さん・ヒミちゃんが作ってくれる
いちごジャムバターサンドめっちゃ美味しそう。


対比がすごいなあと思ったところで、
「下の世界=虚構の世界」として描いているんか と理解ができたんやけど
「地獄と天国」「生と死のはざま」「ジブリをはじめとするアニメーション業界」
いろんな捉え方ができるし、宮﨑監督も各々に当てはめて見てもらいたいような
演出してはると感じた。

私は2歳のママで、大学の授業で胎内記憶の勉強をしたから、
ワラワラの存在が生まれる前の人間の卵であるって説明を受けて
下の世界=黄泉の世界(人間が死んだ後、魂が上がっていって、輪廻転生していく前に止まる場所)なのかなと思った。

でも黄泉の世界には基本的に悪意はないし、
飢えを凌ぐためにワラワラを食べるペリカンの存在と、
赤ん坊以外を食べようとするインコなどの外来種の存在がよくわからんかった。
あいつらなんなんだ。こわい!純粋に!

宮﨑監督の自叙伝として捉えると、
ペリカン=アニメーション業界に憧れて疲弊して飛べなくなってしまった同業者
インコ=群れをなし大義を振りかざす民衆
を描いているのかな〜〜と考察するしかないかなと。

 

考察後の感想

土台となる本と宮﨑監督との関係

物語には2冊の土台となる本と軸となる人物が居る

📕土台となると考えられる2冊の本


①『君たちはどう生きるか吉野源三郎


1937年に出版された。宮﨑少年は小学校時代に
教科書に載っていた冒頭を読んで感銘をうけたらしい。

②『失われたものたちの本』ショーン・コネリー
母親を亡くした少年が不思議な世界に迷い込み、
もといた世界に戻っていく展開が同じ。

 

👤土台となると考えられる人物:精神分析学者・ユング


人間の無意識を研究し、言葉だけでは表現しきれない表現を
示すために2つの塔を築いた。
塔建設に伴い、たくさんの犠牲者が出た。
作中の時系列を示すと、大叔父の失踪のタイミングなどと合致する

 

宮﨑監督は、この作品を通して
監督自らが描いてきた「美しい虚構」への懺悔と告白、
現実世界のシビアさと生き方を示したかったのではないかと思う

美味しいご飯、葉の一枚一枚がゆらめき輝く森、
目に光が宿る動物、トトロのような夢の中の住人

これまで築いてきたアニメーションでは
描いてこなかった不気味でグロテスクなアニメーション映像が
本作中には描かれてきた
(まとわりつくカエル、不気味なサギ男、崩れてしまう母親の偶像、飛び出る魚の内臓…)

「うわ」「ひえっ」と思ってしまう描写が映るたびに、
監督がこれまで描いてきたアニメーションの世界が
監督の手によって美しく演出されてきたのかはっきりわかる

君たちはどう生きるか」の作品を通して、
監督自身、アニメーションの中の世界から視聴者・ファン・創作者の心や意識を
現実世界に放り戻すことをしようとしてるんじゃないかと思った。

映画館から出て、30分経ったあとには
作品の輪郭があまりにもふわふわしていて、夢を見ていたかのような感覚しか残っていない

眞人と旅した2時間で、私は何を知ったのか

・世の中はケアするもの、殺生するものに支えられて回っていること
・生きる世界は「今の現実」でしかないこと
・アニメーションや虚構・フィクションの世界から学んだ・持って帰ってきたひとかけらが
自分のお守りになることがあるということ

上記の三つが物語を通して、わたしが持って帰ってきた石のカケラ
すぐ忘れてしまうかもしれないし、今すぐ役立ちもしない
でも眺めれば眺めるほどに、「今を生きろ!」と82歳の監督から
熱いエールを受け取るような感覚になる

感想終わり!